アレキサンダーファン
2006年04月掲載
プロフィール
阿部雅人 阿部 雅人
福島県出身。東京芸術大学音楽学部卒業。在学中に東京フィルハーモニー交響楽団に入団。
ホルンを永沢康彦、大野良雄、守山光三、千葉馨の各氏に、室内楽を山本正治、中川良平の各氏に師事。
東京文化会館推薦音楽会出演。96年に福岡、97年に福島でリサイタルを開く。
現在、新日本フィルハーモニー交響楽団団員。東京ホルンクラブメンバー、東京ミュージック&メディアアーツ尚美講師、日本ホルン協会事務局長。
アレキサンダーホルンアンサンブルジャパンメンバー。
第06回 達人の息吹


今月もこのページをのぞいてくれたあなた!ありがとうございます。
いったいどれくらいの方がこのサイト楽しみに見てるんでしょうかねぇ?

ちょうどこのレッスンが始まって半年になりますね。早いものです。
その間にオリンピックがあり、野球のワールドカップがあり、世の中はめまぐるしく変化しています。僕がいつも利用している駅も、この半年ですごくきれいになったんですよ。変化してないのは、自分のホルンだけ…って、そんなことがあってはいけません!
もし今までのレッスンをすべて読んでも全く変化がなかったら、あなたの意識を変化させた方がいいかもしれないなあ。

「不可能だと思ったら、本当に不可能になる」という言葉があるけれど、要するに何でも気持ちの持ちようなんだと思うわけですよ。

結局、いろんなレッスン書や教則本を見ても本当のレッスンにはかないません。
皆さんももし悩みや疑問があったら、思い切って近くのプロに習ってみてはいかがでしょう?それもひとつの気持ちの問題です。
意外なヒントをもらえるかも知れませんよ。

じゃ今月は一旦奏法の話から離れて気持ちの問題について。

僕たち演奏家は、心の問題を常に抱えているんですよ。
といっても、精神異常というのではなく(たまに本当に異常だ!という人もいますけどね)、演奏を人前でするというのは、大なり小なりストレスを感じることですからね。
以前、著名なピアニストと話をしたときに、「あたしね、今まで一回も緊張したことがないのよね。にこっ!」とされたときには心底びっくりしましたが、こんな特別な方は、もう勝手に演奏してて下さい!って感じですが、普通の人は、多少は緊張しますよ。

僕なんて、中学2年の吹奏楽コンクールで初めて演奏した時なんて、気を失うんじゃないかと思ったくらいですから。

緊張して何度も恥ずかしい思いをすれば、今度もまた緊張してボロボロになるんじゃないか…という気分になってきます。自信はどんどん無くなるし、演奏するのが恐怖にすら感じてしまいます。その状態が長く続けば本当に心の病気になってしまいます。

その緊張を無くす方法は無いでしょうが、他人に判らない程度には出来るかもしれません。

僕もいろいろとあがり対策を試してみましたが、結局のところ、自分の音をどれだけ好きになれるかだと思うのです。
演奏しながら、なんて僕は上手いんだろと、口には出さないまでも自分の中で思うこと。それが一番効果があるような気がしますね。
前述のピアニストだって、絶対自分のことが好きなんだと思う。
どれだけ自信を持って本番に臨めるかだと思うのです。
それで本番がうまくいけばもっと自信もつくし、他の事にも自信を持って臨めたりする。

でもね、自分の音を誰が聴いてもひどいのに、なんて僕は上手いんだ!と思っちゃうのはちょっと違うかな?やっぱり、ある程度は自信持てるように吹けなきゃね。
とすると、最後は練習しかないのかな?

これは、ホルンを吹くのも、会社で仕事するのも、学校で勉強するのも、たぶん一緒の事ですね。

何度も練習して鍛えれば、心も体も強くなることは事実ですね。

宝くじが当たることを期待するより地道に努力いたしましょう!自戒も込めて。

それではまた来月。


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