アレキサンダーファン
2005年09月掲載
対談インタビュー プレーヤーズ

国内外のホルンプレーヤーにスポットを当て、インタビューや対談を掲載するコーナー。
ホルンについてはもちろん、趣味や休日の過ごし方など、
普段知ることの無いプレーヤーの私生活についてもお伝えします。



 プレーヤーズ 第11回

 佐々木悠子インタビュー


 
 
ホルンはいつから始められたんですか。

 
高校に入ってからです。それまではトランペットをやっていたんですが、事情があって高校入学と同時にホルンに転向しました。


 
 
では苦労されたのでは?

 
そうですね、自分的にホルンは絶対やらないと思っていましたし(笑)。高校は音楽科だったので、ホルンのレッスンがあったんですけど、先生に持ち方から習いました。音楽科とは別に、高校の吹奏楽部もあって、元々ジャズミュージシャンになりたかったので、高校ではブラスっ子でしたね!


 
 
でも3年間で音大に入学出来るまで成長されたんですから凄いですよね。もちろん隠れた才能を持っていたし、努力をされたんでしょうけど、そこまで育て上げた先生も素晴らしいですね。

 
はい、相当しごかれましたから(笑)。なんでそんな言われ方しなきゃいけないんだ、なんて思いましたけど、今考えるとありがたかったです。


 
 
しごかれて成長していく中、音大進学を考え出したのは?

 
音大受験に向けた授業はあったので、準備は出来ていたんですが、進学を決定したのは、3年生の夏が明けてからです。凄い良くしてくれてた先輩が、国立音大に進学されたので、私も国立に行きたいと思っていたんですが、先生や家族と相談して、国公立の芸大も受験することになったんです。それで受験して、芸大に受かったんですけど、皆から「まぐれだ」「ありえない」って言われました(笑)。


 
 
3年間の苦労が報われて、みごと大学に入学された!

 
オーケストラの曲も全然知らないし、ホルンの曲も王道しか知らなかったですから、こんなにあるんだって驚きましたね。他の音大生との交流も出来ましたし、情報量が多くて刺激になりましたね。1回仕事でオーケストラに乗ったときに、ホルンしかない所で落ちてしまい、ボーっとしていたら、一緒に乗っていた先輩が振り向いて「吹け」って言われたことがありましたね。本番終わってボロボロ泣きました…。今となってはいい思い出です(笑)。本番で飛び出したり落ちたり、しょっちゅうしていました(笑)。


 
 
時期的にホルンのオーディションも沢山ありましたよね。

 
それが、何かと重なって、九響のオーディションしか受けてないんです。4回くらいあったんですが、1回目は何もわからないまま受けて、全然だめで、2回目は予定が合わずに受けられませんでした。3回目の時は、絶対オケに入りたいと思って受けたんですけど、後1歩力不足で…。それで、4年生の卒業前に受けた4回目で受かることが出来たんです!そのオーディションの前に日演連推薦新人演奏会のオーディションを受けて合格して、九饗をバックにR.シュトラウスのコンチェルトを吹いたので、度胸が付いていたんですよ。


 
 
卒業直前のオーディションに合格とは、タイミング的に最高でしたね!しかも自分の地元のオーケストラに就職とは。

 
絶対どこかに落とし穴があるよって言われます(笑)。


 
 
プロのオーケストラに入って、何か変わりましたか?

 
1回きりの仕事ではないので、自分の居場所があるというのは良いですね。それでいて、先輩方や他の楽器の方の話を聞けて、新しい発見も出来る。なんといっても楽器を吹けるというのは楽しいです!


 
 
アレキはいつから使っているんですか?

 
高校にアレキがあったんですけど、最初は先輩が使っていて…。それで先輩が卒業してから、その楽器を使うようになりました。大学に入ったら自分の楽器を買ってもらえる約束をしていたので、大学1年の時に自分のアレキを買ってもらうまで、高校のアレキをずっと借りて吹いていました(笑)。それから今までずっと同じ楽器を使っています!


 
 
ずっとアレキを使っていると分かりにくいと思いますが、アレキの良いところは?

 
そうですね、ずっと使っているので、良い時も悪い時も自分のツボを分かってくれていますね。それに不自由したことは無いですね!楽器が悪いなぁって思ったことが無い。


 
 
プロオケの金管は、圧倒的に男性が多いですよね。女性奏者として何か気をつけていることはありますか?

 
あんまり自分を女性ホルン奏者と思わないですね。金管楽器って体育会系じゃないですか、だから女の子らしい部分を意識しないと言うか。日本でも外国でも、女性で活躍している先輩方がいますし、女も男も関係ないんだなって思います。もちろん物理的に男性より劣っている所はあるでしょうけど、気持ち次第だと思っています。


 
 
では、ホルンを離れて、趣味はなんでしょう。

 
どうしても地方なので車がないと移動が不便なんですよ。それで車の免許を 取ったので、ドライブにはまっています!だから運転するのが楽しくて。まだ九州内しか走っていませんけど(笑)。


 
 
運動系はやらないんですか?

 
基本的に運動音痴なんで(笑)。でも大学の時はバトミントン部を作ってやっていました。あと最近、団員さんとボーリングに良く行きます!スコアは70〜80くらい、酷い時は50くらいなんですけど…。田舎は他にネタが無いので(笑)。この前初めてバッティングセンターに行ったんですけど、楽しかったです!


 
 
なんだか今まるで人生のピークを迎えているような(笑)。では最後に会員に向けて一言お願いいたします。

 
楽器は相性だと思うんです。自分が嫌と思ったら、楽器も受け付けないだろうし、逆に歩み寄ったら、楽器も来てくれると思うので、歩み寄って行きたいですね。




PROFILE

佐々木悠子(ささきゆうこ) ●佐々木悠子(ささきゆうこ)

福岡県出身。平成16年東京藝術大学卒業。これまでにホルンを松崎裕、清水万敬に師事。平成16年日演連推薦新人演奏会にて九州交響楽団とR.シュトラウスのホルン協奏曲第1番を共演。同年九州交響楽団入団。



インタビューを終えて

プロ奏者とは想像が付かない小柄な体と、屈託のない笑顔。高校生から始めたホルンで、現在に至るまで、きっと相当の練習と努力があったのだと思います。
しかし、そんな姿を感じさせないあたりが、彼女の魅力なんでしょう。そして恵まれた環境と運!すべてが順調に運んでいるのも、彼女のパワーなんでしょうね。というわけで、拝ませていただきました(^_^)/

みやっち@編集人

 
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