アレキサンダーファン
2005年01月掲載
対談インタビュー プレーヤーズ

国内外のホルンプレーヤーにスポットを当て、インタビューや対談を掲載するコーナー。
ホルンについてはもちろん、趣味や休日の過ごし方など、
普段知ることの無いプレーヤーの私生活についてもお伝えします。



 プレーヤーズ 第3回

 久永重明インタビュー


 
 
まず、ホルンを始めたきっかけをお聞かせください。

 
お決まりのね(笑)。僕の向かいの家に幼馴染みが住んでいて、そこのお父さんが東芝EMIの洋楽の部長さんをやってらっしゃったんです。それで、家に遊びに行ったらレコードが沢山あったんですね、しかもクラシックの。それで、小学校3年か4年の時に、音楽の授業でモーツァルトのホルン協奏曲を聴いて、その日もその子の家に遊びに行きまして、その子の親に「今日はホルン協奏曲っていうのを聴いたよ」と言ったら、「これか?」といって聴かせてくれたのが、デニス・ブレインのレコードだったんです。それで小学校を卒業する頃にはモーツァルトのホルン協奏曲4曲すべて歌えるほど、擦り切れるくらいそのレコードを聴いていたんです。その後、中学校に行くとブラスバンド部に入って、迷うことなくホルンを始めました。


 
 
小学校のときは楽器をやっていなかったんですか。

 
妹の付き合いでピアノはやっていましたね。


 
 
では、中学校のときはブラスバンド漬けだった。

 
ええ、熱くなっていました(笑)。


 
 
高校でもブラスバンド部に?

 
ブラスの有名なところに行きたくて、逗子開成高校に入ったんですが、ブラスバンド部は縦関係が非常に厳しくて、挫折して辞めてしまったんです(笑)。


 
 
でもホルンは続けていたんですね。

 
はい、高校に入ったときから音大に進もうと決めていたので。それに、中学卒業するくらいから、地元の青少年オーケストラに行っていたので、それは3年間くらいやりました。そこのオーケストラの2つ上の先輩が、当時武蔵野音大で教えていらした小沢先生についていたので紹介してもらって、僕もレッスンを受けていたんです。


 
 
そのままの流れで武蔵野音大を受験されたんですね。

 
それが、うちは貧乏だったので私立は無理と言われ、芸大を受験したんです が、落ちてしまったんです。1年浪人しまして、また芸大を受験したんですが、2浪は許されなかったので武蔵野も受けていたんです。それで、芸大はいいところまで行ったんですが、また落ちてしまい、親に頭を下げて武蔵野音大に入ったというわけなんです(笑)。


 
 
大学では4年間小沢先生についていた。

 
そうですね。でも、当時武蔵野の金管で、読響のぼうやのアルバイトがあったんですよ、それで僕もやっていたんですね。ある日いつものように行ったら、やたら上手いホルンが聴こえてきて、誰だこの人?みたいに思っていたんです。そうしたら、パイパースに山岸先生の記事が載っていて、そんな凄い人が日本に帰ってきたんだ!これはレッスンにつくしかない!と思い、プライベートでレッスンについていたんです、小沢先生には内緒で(笑)。


 
 
そしてプロ奏者へ。

 
大学を卒業してからは、桐朋の嘱託演奏員を含め3年くらいフリーで活動していて、その後、東京交響楽団に入りって6年半くらい在籍しました。そして読響に移り現在に至ります。


 
 
いつからアレキを吹いていらっしゃるんですか?

 
中学2年のときから自分の楽器を吹いていたんですが、本格的に大学受験を目前にして先生からアレキを薦められて購入しました。それからアレキです。


 
 
アレキを吹く上で気をつけていることはありますか。

 
独特の音程感があると思うんです、例えば1・2番(DやGの音)が高くなったりするのは気をつけています。それと、自分のイメージした音色が出やすい楽器だと思うんですね。他の楽器に比べるとアレキは自分の“色”が出やすいんですが、ある部分でバーンと揃ったときにアレキ独特のサウンドがする。個性もあるし、それでいてまとまった時にアレキのサウンドがするという面白い楽器だと思います。そういった意味で、音色感をイメージして作っていった方がいいんじゃないかなと思いますね。


 
 
それでは、プレーヤーズ恒例の趣味のお話について聞きたいと思います。趣味はなんですか?

 
久永氏自慢の愛車、スカイラインGTR 車!他にも最近はジムにかよったりもしていますが、やたらと根詰めてやっているのは車です。
久永氏自慢の愛車、スカイラインGTR  


 
 
ご自分で改造されたりするんですか?

 
昔は色々やろうとしたことはあるんですが、とにかくリフトアップしないといけないので、まず場所を探すのが大変なんですよ。今は通っているショップがあるので、そこでずっとやってもらっています。


 
 
公道を走るだけですか?

 
いやぁ、サーキットも行きたいんですけどね…。なかなか時間がないんです よ。ツーリングなんかも出来ないので、演奏旅行があるときは必ず車で行くんです!


 
 
ちなみに改造費はどのくらいかけているのでしょうか。

 
まだまだ途中ですから(笑)。足回りでしょ、マフラーでしょ、コンピューターでしょ…。まだまだやり足りないです。これは女にはわからないですよ、かみさんの呆れ顔ときたら(笑)。


 
 
よく許してもらえますね!

 
小遣いの中でやっているから文句は言わせないですよ。目標を決めてコツコツ貯めるんです(笑)。


 
 
最後に会員に向けて一言お願いいたします。

 
とにかくアレキは、オーケストラの中で、ワーグナーとかR・シュトラウスとか、ホルンが沢山いるときにガーンと鳴ったときのアレキのサウンドはしびれるものがあるので、それを皆さんで分かち合いましょう!僕も皆さんに喜ばれるような演奏を心がけますので(笑)。


[情報]
アレキサンダーホルンアンサンブルジャパン第4回定期演奏会
2005年2月3日(木)東京文化会館小ホール
19:00開演
一般3,500円 学生2,500円
※当クラブ会員の方は500円引き!
アレキサンダーホルンアンサンブルジャパン初のCD「JUPITER」
2004年12月24日発売
詳しくはホームページhttp://alexhr.fc2web.comまで。
  


PROFILE

久永 重明 ●久永 重明
神奈川県出身。武蔵野音楽大学卒業。ホルンを小沢千尋、山岸博の両氏に師事。1990年、東京交響楽団に首席ホルン奏者として入団。同交響楽団とホルン協奏曲を度々協演する。1997年、読売日本交響楽団に入団。2000年から2001年8月、アフィニス文化財団研修員としてドイツ・ベルリンに留学、元ベルリン・フィル、ソロホルニスト、ゲルト・ザイフェルト氏に師事する。2001年9月、読売日本交響楽団首席ホルン奏者に就任する。BRASS JAPAN、アレキサンダーホルンアンサンブルジャパン、JAPAN HORN QUARTETのメンバー。ソロや室内楽でも活動中。
JAPAN HORN QUARTETから「ホルン シグナル」「サンク・ヌーベル」の2枚のCD(マイスターミュージック)をリリースする。



インタビューを終えて

今回のインタビューは私と共通の趣味である車の話で必要以上に盛り上がってしまい、ここに書ききれないほどマニアックな話が沢山出ました。どのプレーヤーにも共通して言えることは、趣味にホルン同様の愛情と情熱を注いでいるということ。何をするにしても中途半端ではいけない、だからこそホルンの演奏も素晴らしいものであるのだと思いました。これからもプレーヤーズでは、そういった側面が垣間見れるインタビューを続けていけたらと思います!

みやっち@編集人

 
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プロフィール等変更となっている場合がございますので予めご了承下さい。




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